All Rights Reserved. さて、地磁気は常に変動していますから、普通に地磁気の測定をすると地震による影響分と地磁気の自然変化を加えたものを測定していることになります。この場合は地磁気の自然変化分がノイズ(邪魔もの)となりますから、なんとかしてこれを分離する必要があるので厄介です。しかし逆にこれを利用して地球内部を調べる方法があるのです。地磁気の変動の中で、5分〜100分程度の周期をもつ水平成分と鉛直成分の変化分の比をとります。柿岡のデータを用いてこの値を調べてみると、1900年頃には0.6ぐらいであったのが、1923年の関東大震災の起こった頃には0.5以下となり、以後は増加していき1940年頃には0.8になったという事実があります。この値は、実は地下の電気伝導度を反映する量なのです。ですから、これが変化すれば何らかの影響で地下の電気伝導度が変化したことを推測することができます。このことと地震活動との間には何らかの関係がありそうですが具体的なメカニズムはまだ、はっきりとはしていません。, 火山活動に伴い、地磁気が変化したという話は聞いたことがあると思います。 1990年から始まった雲仙普賢岳の噴火、伊豆大島(1986年)や三宅島(1983年、2000年)の噴火の際にも地磁気の変化が観測されました。, 火山活動の静穏なときの火山体は、図14-1のように地磁気の方向と同じ向きに磁化されています。これは、火山を構成する岩石には、磁化しやすい強磁性鉱物が含まれており、火山活動が終わりマグマや火山ガス等により温められていた山体や、マグマその物が冷えていく過程で、地磁気の方向に磁気を獲得する(熱残留磁化の一種)ためです。, しかし、火山活動が活発化すると、マグマや火山ガスの上昇に伴い、山体の温度が上昇し山体の磁気は弱められます。温度上昇が更に進み、山体を構成する岩石のキュリー点(物質が磁気を失う温度で、物質によって異なります。火山を構成する岩石のキュリー点は、おおよそ300〜500℃と言われています。)に達すれば磁気を失います。これを熱消磁といいます。仮に、山頂直下で熱消磁が起きたとすると、その部分に図14-2に示したような地磁気と逆向きの磁化が生じたことと等価であると考えることができます。地上で地磁気の観測を行うと、南側Aでは地磁気と逆向きの磁力線によって弱められ小さく、北側Bでは逆に強められ大きくなります。, また、岩石の磁気は圧力変化によっても変化します。これをピエゾ磁気効果といいます。圧力を受けた方向に磁気は弱まり、それと直交する方向には磁気が強まります。従って、火山体でマグマの上昇等による圧力変化が起これば、地磁気の変化として観測することができます。, では、どの様に観測をするのでしょうか。地磁気の強さ(全磁力)を測定するプロトン磁力計を、火山活動の変化(活動期の熱消磁あるいは終息期の熱残留磁化)が大きく観測できる火口の南側と北側に設置し観測を行います。観測されたデータには、火山活動とは関係の無い地球外部の影響による変化が含まれているので、これを火山の影響の無い地点で観測したデータで補正します。 火山活動が地磁気に与える変化は、それぞれの火山ごと、また観測場所によっても異なりますが、数nTから数百nTになります。, 地球物理学の中に地球電磁気学という分野があります。地球規模での観測データが得られるようになった19世紀後半頃から、欧米の学者の研究活動を中心に学問体系が形成されてきました。日本でも、明治時代頃から研究活動が行われ続け、戦後間もなく日本地球電磁気学会(現 地球電磁気・地球惑星圏学会)が設立されました。近年、発展著しい惑星圏科学と合同して学会規模も拡充し、地球中心から宇宙空間を経て太陽や惑星までと実に広い範囲にわたっての電磁気現象が研究されています。その中で、地磁気観測データは研究対象としてだけでなく重要な環境パラメータとして利用されています。また、空中電気や雷など大気電気現象を研究する大気電気学会も関連のある学会です。, 地磁気の調査・研究の理論的基盤となるのは、プラズマ物理学や電磁気学です。最近の理論的研究では、コンピュータ・シミュレーションが威力を発揮することが多くなっていますが、大気や海の性質を研究する場合に比べて、力学や流体力学のみならず電磁気的要素も入るので、取り扱いが複雑になるようです。また、3次元グラフィックスが身近になった今、得られた結果の可視化の新しい技術もさらに重要になりつつあります。, 地球物理学の基本となる観測については、新しい観測機器によるこれまで未測定の物理量の観測と、新しい場所または多点観測の2種類に分別され、様々な取り組みが成されています。以下では、国際的に高く評価されている日本の研究観測事業(これらは、国内の大学や宇宙航空研究開発機構、国立極地研究所、東京大学地震研究所などが中心となって行っている。)について紹介します。, 「未測定の物理量の観測」の例としては、大出力のレーダーや新開発の分光器を用いた、高層大気の電磁気的状態、運動、組成の測定などがあります。例としては、ヨーロッパと共同で北極圏にオーロラ観測のためのレーダーを建設するプロジェクトや、赤道での上層大気観測用レーダーの建設などが挙げられます。, 人工衛星による観測は、「未測定の物理量の観測」と「新たな地点または多点の観測」の両方の側面を持つ強力な手段で、これまでにも多くの新しい事実が、世界各国の人工衛星の観測から明らかにされてきました。日本の人工衛星観測でも、様々な成果があげられています。太陽のX線観測で太陽フレアーの微細構造をくっきりと映像化した「ようこう」、可視光による観測も加えて太陽表面の詳細な磁場を明らかにした「ひので」、極域および磁気圏尾部の状態を観測している「あけぼの」、「GEOTAIL」のデータは国際的に高く評価されました。, また、「新たな地点または多点の観測」の例としては、日本付近の経度で、シベリアから日本、グァムを経てオーストラリアにいたる観測網そして南米やアフリカの、赤道帯における観測網を設置して新しい成果を上げています。南極観測に関しては、アイスランドとの地磁気共役点観測や様々なオーロラの観測に力を入れています。その他、電話線を使った地電流観測により、日本全国の地下構造の詳細な解析が行われたり、米国の研究機関と共同で日本(神奈川県二宮)からグァムまでの海底同軸ケーブルを用いて大地電位差を測定するといったスケールの大きな観測もあります。, 地磁気観測所は、日本国内における精度の高い地磁気定常観測データを提供して、「新たな地点または多点の観測」の面での貢献をする他様々な調査研究活動を行ってきました。1992年には、世界の地磁気観測点のデータを静止気象衛星やインターネットを用いてリアルタイムで収集配信するINTERMAGNET計画へ参加しました。1995年の阪神・淡路大震災後には、1996年から2001年にかけて淡路島において地震予知手法の開発を目的とした地電流観測を行いました。また、測定器をコンパクトにし、バッテリー駆動できるようにして、草津白根山や雲仙岳などをはじめとする多くの火山で緻密な観測を行い、成果を上げています。, これらの新しい研究観測の一方で、長期間一定の精度で蓄積されてきた地磁気観測所のデータは、大変貴重なものとして今後、さらに有効利用されてゆくと同時に新しい視点に立った解析が行われてゆくものと思われます。データ利用については、1957〜58年の国際地球観測年の際に地磁気世界資料解析センター(日本では、京都大学にある)がデータの収集・分配を行って、世界の研究者の調査研究に貢献しています。, 気象等の地球物理学に関連した自然現象は、その原因や現象面から見て、地球的な規模が多く、昔から国際的な協力事業として行われて来ました。特に地球電磁気的現象などの観測はその性質上、全球的な視野での国際的な協力を必要とします。
んでもってお兄様受けとかぺろぺろぺろぺろNS兄弟とか妄想爆発すぐるお. これに対し地磁気の最も変化の大きい擾乱現象である磁気嵐は、太陽フレアーによって起こると考えられており、その大きさは、数百nTになります。しかしそれでも変化の割合としては地磁気全体の1%程度です。但し、これらは日本等の低緯度における値です。, 最後に地磁気の大きさを、身近に利用されている人工の磁場の大きさと比較してみます。例えば、血行を良くして肩こりにきくと言われる磁気健康器の類は、だいたい千数百ガウスの磁束密度を持っています。1ガウス=100,000nTですから地磁気の2,3千倍の強さになります。また磁石の反発力を利用して、数十トンの車両を浮上させるリニアモーターカーは、数Tもの磁束密度を発生させることができます。これは地磁気の実におよそ十万倍にもなります。, 違います。とは言ってもちょっと事情が複雑です。なぜなら、地磁気の極には「磁極」と「地磁気極(または磁軸極)」という2つの極があるからです。, さて、現在の日本では方位磁針のN極(通常は赤いほう)の指す方角は「真北」ではなく、少しだけ西の方に偏ります。実はこれと同時に方位磁針のN極は下を向いているのです(実際の方位磁針はこのことを考慮して針の重量バランスを取っているのでほぼ水平になります)。真北から偏る角度を「偏角」、下を向く角度を「伏角」と言います。この偏角の方向、つまり方位磁針のN極の指す方へ向かってずっと進んで行くと伏角は次第に大きくなり、ついには方位磁針のN極が真下を向くところにたどり着きます。この地点を「北磁極」と言います。逆に、方位磁針のS極の指す方へ向かってずっと進んで行くと、今度は方位磁針のS極が真下(N極が真上)を向く地点にたどり着きます。この地点を「南磁極」と言います。この2点が「磁極」です。 1980年には、「北磁極」はカナダ北方のN77.0°、W102.0°、「南磁極」は南極大陸近傍のS66.5°、E139.09°にあったとされています(図3-1)。 ここで簡単な問題を1つ。「南北2つの磁極はどちらがN極でどちらがS極でしょうか?」。勘違いしやすいのですが、北磁極はS極、南磁極はN極というのが答です。磁石のN極はS極に引かれます。方位磁針のN極を引きつけるので、北磁極はS極なのです。, ところで、地球上の各地で地磁気の観測(偏角や地磁気の持つ力の観測)をすると地磁気の分布図ができます。ここで地球内部に1つの棒磁石(正確には磁気双極子)があると考えましょう。この棒磁石が存在することによって計算される地磁気の分布が観測された分布図と同じになるよう棒磁石の方向を設定します。こうして考えられた棒磁石の長さ方向への延長線が地表面へ出てくる2地点をそれぞれ「地磁気北極(北磁軸極)」、「地磁気南極(南磁軸極)と言います。この2点が「地磁気極(磁軸極)」です。 1990年現在、「地磁気北極」はN79.1°、W71.1°、「地磁気南極」はS79.1°、E108.9°にあるとされています(図3-2)。
磁石 超強力 小型 多用途 丸形マグネット 冷蔵庫、事務所、科学、工芸に最適 小型丸ディスク磁石 (6*3mm - 50個) UTOMAG. 次はエネルギーの調達です。ある条件の元で、太陽風の作用により、尾部に磁場のエネルギーが蓄積します。エネルギーの蓄積が限界に達した時、オーロラ粒子がエネルギーを得て、一気に地球方向へと加速されます。このエネルギー獲得メカニズムも、磁気圈尾部がなければ起こらないでしょう。なお、オーロラ粒子が加速される際、磁気嵐を起こす荷電粒子の加速も生じて磁気嵐が発生する(Q5参照)ことがあります。一般に、磁気嵐発生時にはオーロラもよく起こり、大きな磁気嵐の際には、通常より低緯度でオーロラが観測されます。最近では、1989年10月21日と11月18日に、北海道でオーロラが見られました。実際に発光していたのは、北海道より少し北方の上空でしたが、日本で視認できるぐらいの低緯度にオーロラが出現したのは、その時大きな磁気嵐が起こっていたからです。
がん細胞の生育抑制や退縮への関与もあるらしく、検査や治療での応用が期待されるものもあります。, 『個体レベル』の話には、例えば磁石が肩こりをほぐすという話がありますが、そのメカニズムはよく解っていません。それは、いろいろの要因が重なり合い、同じ条件下での実験が難しく、生命体の適応力や個性の問題も含まれてくるためです。
キーワード:嵐,bl,S受け, 山夫婦,磁石,翔潤,, にのあい,じいまご 作者:赤華 ID: novel/XXA お気に入り登録読者様600人感謝祭 ( 8.9点, 8回投票 ) 作成:2020/1/20 18:05 / 更新:2020/3/29 13:57 第三話 -潤受け- (05/20) 第二話 -潤受け- (05/18) 第1話 ー潤受け編ー (05/18) 最新コメント. 地球の磁気のことを地磁気といいます。 35億年前の岩石にも地磁気のなごりが残されていることから、地磁気は地球の歴史(46億年)のかなり早い時期からあったことがわかります。人類が地磁気の様子を詳しく調べるようになったのは大航海時代になってからで、ヨーロッパの人たちが地球の各地に出かけそこの地磁気の向きを調べて航海に役立てました。そのような資料から、地表の地磁気の向きは、地球の内部に棒磁石のようなものがある場合とそっくりであることがわかり、地磁気の原因は地球の内部にあることがわかってきました。ただし、棒磁石のような永久磁石は数百度に熱すると磁石の性質をほとんどなくしてしまいますが、地磁気は高温の地球の内部で作られているわけで、地磁気の原因を永久磁石で説明することはできません。地磁気の原因がなんとかわかるようになったのは、地球の内部の様子が明らかになってきた20世紀中頃になってからのことです。, 地球は地殻、マントル、核という部分から作られています。核は鉄やニッケルから作られていて、外側は外核といって流体、内側は内核といって固体です。そして地磁気を作っているのはこの外核の部分だと考えられています。, 外核はとても電流を流しやすい性質をもっています。電流が流れると、右ネジの法則で磁場が作られます。これが地表までしみだしていくと、地磁気として観測されるわけです。ではどうして電流が流れるのでしょう。それには外核が流体であることが深くかかわっています。磁場の中を流体が動くとフレミングの左手の法則で電流が流れるわけです。電流や磁場は最初は小さなものであっても、お互いに強めあってしだいに大きな電流や磁場になります。流体の運動、電流、磁場(地磁気)は互いに影響を及ぼしあうので非常に複雑です。この様子を研究するのが電磁流体力学という分野で、これを地磁気の成因に応用したものは特にダイナモ理論と呼ばれています。, 地磁気の成因はとてもむずかしい問題で、今でも100%解明されているわけではありません。ダイナモ理論に基づく研究が、スーパーコンピュータを活用するなどいろいろな方法で、現在も取り組まれています。, 磁束密度で約46,000nT(ナノテスラ。テスラは磁束密度の単位、ナノは十億分の一を表します)。この値は現在の日本でのおおよその地磁気の強さです。
磁石コンビは嵐の姫コンビとか勝手に思ってる自分キモイ 嵐の松本潤が、メンバーをめちゃくちゃにします! [ジャンル] bl・gl [ページ数] 17 [pv数] 334,206 [しおりの数] 176 [作品公開日] 2013-05-04 [最終更新日] 2013-12-22 07:44 [拍手] 439 [ランキング] 【付録】「& ROSY」 2021年3月号特別付録シーズ・ラボ「マイクロカレント美顔器」たるんだ肌を徹底ケア!, 『otona MUSE』(オトナミューズ)1月号付録は人気キャラクターのボアポシェット!この時期にぴったり, 付録がすごい『& ROSY』1月号特別付録 L’OCCITANE [ロクシタン]上質ショッピングバッグが使える, 【付録】『& ROSY』12月号の豪華付録「Jurlique」超ビッグな収納バニティが使える!, 「あるんだ耳初」「めっちゃお得」「したすぎる、本当に」「まじで体に毒詰め放題笑」ミスドの詰め放題が話題に(1/2), 【100均スゴイ】セリア&ワッツ&キャンドゥ「ほぼティファニー可愛い❤︎」「ティファニーブルーみたいでめっちゃ可愛い」ティファニー風レターセット&ノート&ステッカーが大人気(1/2), 【ワークマンすごい】「こんなの買うしか」「1500円でコスパ最高」「まず色味、シルエットがかっこええ。安い」ワークマンの超撥水シェフパンツが大絶賛(1/2), 「最も効率的に腰を破壊する座り方」で急に歩けなくなった…→ネット民「私も椎間板ヘルニアに」「まさにこの座り方」, 「業務スーパーのチーズホットクがめちゃめちゃ当たりなのでリピート確定」「こんな時間に食べてるって罪悪感も忘れるくらいおいしい」業務スーパーのチーズホットクが絶品すぎ(1/2), 道の駅で撮影された「震度6強を乗り越えた勇者達」が話題に→ネット民「面構えが違う」「ご利益ありそう」の声, 【Francfranc】刺繍バッグが欲しすぎる!!「明日絶対買いに行く」「刺繍でこのお値段はお安いのでは?!」と大反響, 「これは実用的でいいなぁ~」「完璧付録目当て笑」ステディの付録はリラックマのエコバッグ2個セット、増刊号にはマスク&マスクケースが…どっちも超実用的!(1/7), コンビニで納品中のトラックを指差し、子供に「勉強しないとあんな仕事することになるんだぞ」と言ったオッサンよ…. 磁気圏内を地球へと進む荷電粒子は、地球に近付くにしたがって磁場が強くなってくるので、ドリフト(漂勤)という性質により、正(十)と負(−)の粒子が逆に動き、そのため、見かけ上電流が流れます。その電流は地球半径の数倍程度の半径をもつ巨大なドーナツ状のものであり、主に赤道面内を流れます(赤道環電流)。電流が流れれば磁場が生じます。赤道環電流の作る磁場というのは、その電流環の内側では南向きで、地磁気とは逆向きです。したがって、磁気嵐になると、地上(日本等の中低緯度)では、地磁気水平分力が減少します。, 磁気嵐は激しく時間変化します。ただし 時間スケールでいえば、数分〜数時間のゆっくりした変化です。柿岡で、磁気嵐の時にどんな変化をするかを図に示します。図には、参考のため、地磁気変化の少ない日(地磁気静穏日)の変化も示してあります。毎日、モニター記録を見ていて、磁気嵐かどうかは、単に地磁気水平分力が減ったというだけでなく不規則で激しい時間変化があるということで、一見してそれとわかります。なお、不規則な変化の一つ一つが赤道環電流の消長だけでなく、極域の現象一オ一ロラーとも関係していることもわかってきています。, もう少し詳しく説明しましょう。太陽の磁場が最初に観測されたのは、1908年のことです。ヘイルというアメリカ人が、黒点の付近で3、000ガウス(1ガウス=100,000nT)に及ぶ磁場を発見しました。その後、いろいろな人によって太陽の磁場は詳しく調べられて来ました。, 太陽の磁気分布のモデルは少し複雑です。太陽面のすぐ内側で、磁力線が束になった「磁束管」が太陽をぐるぐると取り巻いていて、時々表面に現れたりします。その磁束管が太陽表面に現れたのが、黒点等の太陽面現象に該当すると考えられています。, 一方、太陽には地球のような形の一般磁場(天体が全体として持っている磁場で、局所的な磁場と区別している)も存在します。黒点の磁場よりは弱いものの、太陽の極付近には安定した1ガウス程度の磁場が観測されています。その磁場の形は地球のものに似ており、極性(NとS)は22年周期で逆転する事が知られています。, これらの太陽の磁場は太陽系全体に影響を及ぼしています。太陽フレアーが発生するのも太陽の磁場があるからだと言えます。, 次に月についてですが、月表面の磁場は、かつてアポロ宇宙船が月に着陸した時等に測定が行われています。その結果、月表面の磁力の値はたいへん弱く一般磁場が存在しないかまたはあってもごく弱いことが分かっています。一説では月の中心の磁石の強さは地球のそれの100万分の7以下と言われています。ダイナモ理論(地球磁場発生の原因についての仮説)を基に考えますと、磁場の出来る条件として内部に導電性流体核の存在と、その核の大きさに応じて決まるある値以上に速い速度での自転が必要であると考えられます。月は、全体の大きさに対する流体核の大きさの比率が0.20弱ですが、それに対して28日強の月の自転周期では遅すぎて、磁場が存在できないことになるのです。, では、太陽系の他の惑星はどうなのでしょうか。実は惑星の磁場が直接測定され始めたのは、意外に新しく、1970年代に各種の惑星探査機が飛ばされるようになってからです。現在では、冥王星を除く各惑星について、磁場の有無や大きさが分かっています。その結果から、金星と火星を除く惑星には磁場が存在することが分かりました。, 金星は自転周期が遅過ぎるために、火星は核が小さすぎるために磁場が存在出来ないか、または存在しても弱いと考えられています。水星は惑星が小さく、自転同期も59日と比転的遅いため、地球の100分の1程度の小さな磁場しか存在していません。逆に強い磁場を持っている惑星は、地球を除くと、木星型惑星と呼ばれる惑星ばかりです。木星型惑星は内部に大きな核を持っていて、自転周期も速い(一番遅い海王星でさえ0.7日弱)のが特徴です。なお、木星の衛星イオにも磁場の存在が確実視されていることを付け加えておきます。ボイジャーが観測した木星のオーロラは、イオの磁場の影響が発生の原因と考えられています。また、NASA(米国航空宇宙局)のハッブル宇宙望遠鏡による遠紫外線観測で、土星の北極中心付近にカーテン状オーロラが観測されたことがあります。そう、オーロラは地球以外に木星や土星でも観測されているのです。, 皆さんは理科の時間に、コイルに磁石を近づけたり遠ざけたりすると、電気が流れるという実験をやったことはないでしょうか。これは電磁誘導という現象です。物体の周りの磁気が時間変化すると、その物体に電気を流す力がひき起こされ、その力は磁気の変化が激しいほど大きくなります。そしてその物体が電気を流すようなものの場合には磁気の変化に応じた電流が流れます。磁石を近づけたり遠ざけたりすることによって、その金属の周りの磁気が変化して電磁誘導が起こったわけです。, これと同様に、磁気嵐が発生したときも地磁気が激しく変化して、地球やその上に乗っている私たちの周りのものすべてに電気を流す力が生じます。そしてそれが金属のように電気を通すものの場合には電流が流れることになります。 私たちが身につけているくらいの小さな金属にとってはこの電流は全く無視できる量ですが、大陸をまたぐ様な大きさになると思わぬ大きな電流となることがあります。例えば北極圈で原油や天然ガスを運ぶためのパイプライン、大陸間の通信用ケーブルのように長大な金属には、それに沿って磁気嵐の時に大きな電流が流れることがあり、障害が発生することもあります。また電気を流すために張り巡らしている電線も、地磁気の変化を大きく受けることがあります。1989年3月の大磁気嵐の時にはカナダのケベック州で大規模な停電が発生しました。この原因は送電線に沿って大きな電気を流す力が働いて送電設備が故障したためであると考えられています。, 磁気嵐の影響は宇宙空間では地上よりもさらに大きくなります。地球の周りを回る人工衛星は、常に自分の位置や姿勢をチェックして、必要とあれば調整をしてやる必要があります。正確にアンテナや測定が本来の機能を発揮するためには常に目的の方向を向いていなければならないからです。人工衛星が自分の姿勢を制御するためによく使われる方法の一つに、地磁気を利用する方法があります。地磁気は普段はだいたい一定の方向を向いているため、上も下もない宇宙空間では格好の方向の基準となるからです。ところが磁気嵐の最中は地磁気の向きや強さは激しく乱れているため、人工衛星の姿勢を正確に制御することが難しくなり、大きな磁気嵐の場合は人工衛星を使った放送や通信に支障をきたす場合さえあります。, また磁気嵐の時には電気を帯びた粒子が宇宙空間を弾丸の様な速度で飛び交っています。この粒子の流れが人工衛星を直撃して、搭載している機器が故障することがあります。例えば1991年3月の大磁気嵐の時には日本の放送衛星ゆり3号aに積んでいた太陽電池が故障するというトラブルが発生しました。将来人間が宇宙で活動するときには、磁気嵐による被害をどう回避するかが大きな問題となるでしょう。, 大いにあります。地磁気は、美しいオーロラを光らせる演出家です。また、オーロラを光らせる元となる資源やエネルギー源を調達し舞台設定もします。つまり、オーロラを光らせるための全てのお膳立てをします。しかし、その報いはというと、極磁気嵐(後出)という激しい地磁気擾乱です。手塩にかけて美人女優を育て上げたあげく、逆にその女優から翻弄されて身もだえる・・・そんないじらしい演出家が地磁気なのです。冗談はさておき、地磁気がどうやってオーロラ発光に貢献するかは、Q4で述べられた磁気圈の形に鍵があります。
嵐の二宮和也と櫻井翔が付き合っている…? [ジャンル] bl・gl [ページ数] 159 [pv数] 7,404,508 [しおりの数] 1047 [作品公開日] 2013-01-12 [最終更新日] 2015-03-21 23:40 [拍手] 1791 [ランキング] この体内磁石は、ミツバチやイルカ等にも確認されています。中でも、走磁性バクテリアという細菌には体重の2%もの体内磁石があって、地磁気のN極やS極に向かって泳動するという、面白い特徴を持っています。
これらの事例からすると、もし地磁気がなくなったら、多くの人が身体の変調をきたすおそれがあるわけです。湿度、気圧、温度などの気象条件同様、地磁気も、病理学的に見て、人体に何らかの影響をおよぼしている可能性が高いと思われます。, 生物の進化の始めから地磁気は存在し続けてきました。生物はその進化の過程で、他の環境要素(大気、水圏、重力、太陽光など)同様地磁気にも適応してきたのであり、地磁気は生物にとって大切な地球環境の1つなのです。, 地震活動は、現在ではプレート運動によって地殻にたまったひずみが解放されるときの変動であると考えられています。これを日本に当てはめれば、太平洋プレートやフィリピン海プレートが押し寄せてきて日本列島にぶつかり、これを下に引きずり込もうとして変形を与えます。この変形に耐えられなくなって、地殻が破壊や反動をおこす運動が地震となります。ですから、地磁気と地震活動との関係とは、これら一連の運動によって地磁気がどのような影響を受けるか、と言うことになります。, 1965年〜1967年にかけて長野県松代で群発地震が起こったときには、松代やその北方6kmにある保科で全磁力観測が行われました。その結果、一部で地震活動が活発な時期にあわせて2つの観測点で地磁気が変化したことが確認されました。他にも、アメリカ西海岸カリフォルニア州にある大断層、サン・アンドレアス断層の何カ所かで同じく全磁力観測が行われました。 1966年前後の結果を見ると断層が横ずれした時期と同じくして地磁気に異常があらわれるということが確かめられました。, これらの地磁気の変化は「ピエゾ磁気」によると考えられています。ピエゾ磁気とは岩石に圧力がかかったときに発生する磁気を言います。玄武岩や安山岩に圧力を加えていくと、帯磁率は圧力方向で減少しますが、それと直交する方向では増加するということが、実験的にわかりました。圧力によって地磁気が変化するのなら、地震でなくても例えばダムの水圧でも変化するはずです。このことは、1971年〜1972年のオーストリアのスノウィ・マウンテンのタルビンゴ・ダムの周辺で磁気測量が行われた結果、全磁力に2〜8nTの減少があることが示されました。ピエゾ磁気の考えにたてば、地磁気の変化の大ささは、地殻にかかる圧力の大きさ・範囲・帯磁率・そこでの地磁気の大きさによります。断層のモデルに、これらの結果をあてはめてみると場合によっては、地磁気が10nT〜100nT程度に変化することが予想されます。この量は現在の地磁気観測測定器で充分に検出可能な大きさであると言えるでしょう。地殻に徐々に圧力が加わるに従ってピエゾ磁気が増加していきますが、地震によって今までの圧力が一度に解放されて同時にこのピエゾ磁気もなくなるので、それだけ地磁気が変化するように見えることになります。